がまだし店長のすってんころりん日記
♪ テレビとラジオの使い分け ♪
見える人と見えない人とでは情報の取り入れ方が違ってくる。見えている時には、まずテレビが主流だった。 視力が低下してきた頃から、ラジオをよく聞くようになってきた。そして、いつの間にか、テレビとはほとんど縁のない暮らし方になった。
私が所有しているラジオはAM/FMの周波数とチャンネルを音声で説明し、テレビに切り替えると、チャンネルと「主音声」「副音声」と声が教えてくれる優れ物である。
先日、「徹子の部屋」にチャンネルを合わせると、「副音声」と言った。何だろうと聞いていると、その日はゲストの女優さん2人と徹子さん、女性が交互に3人で話すのは声を知らない人にとっては誰が今しゃべっているのか分からない。そこで、説明は男性の声で「今徹子さんです」とかゲストの2人それぞれに説明があるのだ。
嬉しい発見だった。またテレビに関心を持つ小さなきっかけにもなったと思う。
NHKの番組で大河ドラマや朝の連続ドラマは、放送終了後にまとめて副音声付きで、デイジー図書として日本点字図書館から貸し出しがある。状況を言葉で適格に説明するだけで、見えなくてもイメージを広げて楽しむことが出来るのだ。そもそも、見えない生活は、日常的に想像の世界なのだから、皆さん上手だと思う。触りながら、「この形、以前に触ったことがある」と記憶をたどって、「これだ!」と見つけることになる。不思議な感覚との出会いは、見えている時代には考えもしなかった。
人間には眠っている潜在能力がそなわっていて、困難に直面した時に能力が現れるらしい。
2022年6月19日(日曜日)