2022年06月30日

日記「買えない味」

がまだし店長のすってんころりん日記

♪ 買えない味 ♪

 スーパーのらっきょうを手にする度に、宮崎から毎年送ってくれた手作りのらっきょうを思い出す。宮崎特産の大玉ラッキョウだ。

 今年は宮崎の大玉らっきょうをネットで探してみた。JAから始まって道の駅まで、何度も電話をかけなおし、やっとたどり着いて、取り寄せたいと申し込むと、大玉に関しては、自分で漬けるしかないと言われてしまった。受話口で戸惑う私に先方の男性は明るく、漬け方を教えてくれた。

 今まで経験ゼロの私は、叔母の味を探そうという気持ちから泥付きで根っこが付いた大玉らっきょうを3キロも買ってしまった。クール便で届いた泥付きらっきょうを教えられた通りに時間はかなりかかったが、何とか瓶に詰めて床下にしまった。

 当初2か月と教えられていたのだが、友人からもっと早くても食べられると教えてもらい、先週少し食べてみるとこれが美味しい!3キロも買って誰が食べるの?と言った家人は、毎晩食卓に出すようになった。

 叔母が作った味に近づけるように来年もらっきょうを漬けようと思った。

  2022年 6月30日(木曜日)
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2022年06月24日

日記「期日前の投票に行きました」


がまだし店長のすってんころりん日記


♪ 期日前の投票に行きました ♪ 

 区役所は8時半から投票が出来るので、今回も点字投票をしました。

 白杖の私が「点字投票します。」と言うと、毎回受付に緊張感が走ります。「介助をお願いします。」で更に「誰がするの?」という空気が流れます。
 十数年前、点字を習い始めた頃に、選挙があり、それまでの、投票用紙の枠を教えてもらって、一気に候補者の名前を書くことから、点字投票に切り替えるのは、ちょっとハードルが高かったので、立候補者の名前を点字で練習して投票に行きました。
点字の投票と言うと、何故か区役所の係の人たちがバタバタするのです。

 「どうしたんだろう?」しばらく待たされてから、介助の男性が横に着いたのですが、なんと、ワイシャツが汗でびっしょり!触るのが躊躇されました。彼は、点字盤を私に渡す為に役所内を探していたそうです。しかし、その点字盤は昔の古い物で、使いにくかったのを覚えています。

 二回目からは、自分の点字盤と点筆(てんぴつ)を必ず持参するようになりました。

 誰でも投票が出来るようにお互いに歩み寄って、今の時代に合った貴重な一票になって欲しいと思います。

2022年6月24日(金曜日)

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2022年06月21日

日記「私の人差し指」


がまだし店長のすってんころりん日記

♪ 私の人差し指 ♪

 夕食の準備をしていた時、枝豆を枝からハサミで切ろうとしていて、「あ、やっちゃった」左の人差し指をチョンと切ってしまいました!「たいしたことはない」とテープを貼って水を使わないようにしていたのですが、私にはこの薬指が「一番働く指だ」と改めて実感しました。

 点字を読む時、人それぞれですが、私は左手の人差し指の先端を使っています。これは、点字を習った時に、左手で読んだ方が右手で点字を書けるので便利だと教えてもらったからです。10本の指はどれも同じ神経だと思っていたら、違うんですね。点字は左手と脳にインプットされて、他の指では読めないのです。「こんな大切な指をもっと大事にしなければ」と大いに反省しきりです。たった指1本で点字が読めないなんて言っている私はまだまだ根性が足りません。

 以前知った方は、両手がないので、点字を指ではなく、舌の先でマスターされたそうです。

 中途視覚障害者にとって、点字のハードルはとても高くて、最初からあきらめている人が多いのです。ある方が、点字は出来ないとあきらめかけていた時、両手を無くした人の点字への情熱を知り、自分も頑張ろうと努力された事を聞いた事があります。

「出来ないことはない、やろうとする気持ちがあれば扉は開く」という言葉をいつも繰り返し自分に言ってきかせています。

 年と共に「まあいいか」と妥協してしまう昨今、「人差し指」がまた教えてくれました。

2022年6月21日(火曜日)

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