がまだし店長のすってんころりん日記
♪ 自宅寄席 ♪
コロナは、私に寄席に行く楽しみを奪った。
上野鈴本には、おつまみやビールを手にした人たちが大勢いる。緞帳が上がると同時にあちこちで缶ビールの蓋が一斉にしゅぽっと景気よく音が鳴る。あれは幸せな時だった。落語を聞き、演芸を見て客席が一緒にどっと笑う。今時、飲食しながら楽しめるのは寄席ぐらいではないだろうか。初めから終わりまで約4時間近く飲み食べ笑い、チケット代も意外とお手軽である。
寄席も時代代わりをしているらしい。
昔は、夜席に客が多かったが、最近は、昼席の方が入りがいいという。理由は、高齢者達は夜遅くなるのを敬遠するかららしい。
私も、一度、夜席の真打の落語を最後まで聞いた時、寄席がはねる時間が十時少し前だった。真打は得意のネタを聞かせてくれるので、熱が入ると、時間が長くなってしまうからだ。私も昼席組になってきた。
寄席とはあまりにも違うが、自宅寄席は、昭和の名人ぞろいで演目も私の好きな物ばかり。パソコン収集してきた落語を今宵も聞いてから眠りたい。
2022年5月13日(金)