2022年01月30日

日記「歩き出した頃」

がまだし店長のすってんころりん日記

♪  歩き出した頃  ♪

 白杖を初めて手にした時、「盲人用」という手紙が届いた時、困惑したのを思い出します。

 私が盲人? 白杖をこれから人前で出して歩くの?

 途中から視力を失った人は、おそらく誰でも経験があると思います。見えている時に白杖を持っている人を駅で何度も見かけた事はありましたが、まさか自分が・・・。

 しばらくは、家の周りでは杖を出すことが出来ませんでした。 家人と一緒の時だけ、駅から白杖を出していました。 しかし、白杖を持つ事は自分を守る事、自分の立場を理解してもらえる事と知ると、私の覚悟が決まりました。

 それからは、背筋を伸ばして、堂々と歩くようになりました。

 今は失敗も笑えるようになりましたが、当初は、小さな失敗もその都度落ち込んだり嘆いたり。 そして最後は「見えていれば、こんなこと!」と愚痴がこぼれるのです。

 痛みも時が少しずつ忘れさせてくれるのでしょう。
時々「大変でしたね」と慰めてくれる人には申し訳ありませんが、「もう忘れました」と言う事にしています。忘れ上手になったんだと思います。

 外出の相棒は「白杖君」 身長120センチ、頭は黒くて体は白、細いのですが、実に頼りになります。


2022年1月30日(日曜日)

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2022年01月26日

日記「視力から指力への20年」


がまだし店長のすってんころりん日記

♪ 視力から指力への20年 ♪

 眼科に通っていた頃、毎回点眼検査を受けていました。視野検査もありました。もう忘れかけているんです。人間って辛い事、悲しい事も月日というなぐさめ薬が効いてきていつの間にか懐かしい思い出になってしまうんですね。

 私の周りには老眼鏡使用者が多いのですが、私は老眼鏡は不要です。目の代わりに指が育ったんですね。触る記憶が脳に記録されるようになってきたのはいつからか分かりませんが、その時から、私は10本の指力と書いて(しりょく)という目が作られたのです。

 握手をした時、記憶に残る人がいます。

 ゴスペルの女王亀渕友香さんは体型からは想像が出来ない程、小さく可愛い貴婦人のような手でした。政治家の蓮舫さんの手は細くて小さくて演説の時の力強さが信じられない手でした。もうひとつは、ジュリーアンドリュースさんの手は長い指でした。
 何年経っても記憶しています。

 見えない人には、箱に入ったお菓子でも、一度触らせておくと、形や厚み、大きさ、紙の質と記憶されるのです。目で探せなくなってからは、自分なりに工夫して、触って探すようになりました。人間の体内に潜む力は健康な時には気付かずに通り過ぎてしまうのでしょうが、結構余力があると思います。点字が出来なくても、シールを貼ったり、ボタンを付けたり、皆さんいろんな工夫をしながら生活をしています。指の力も頼りになりますよ。

   1月26日(水)

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2022年01月23日

日記「決まりました!大関昇進、御嶽海」

がまだし店長のすってんころりん日記

♪ 決まりました!大関昇進、御嶽海 ♪ 

 優勝はすでに二度していながら、その上に登れなかった御嶽海が三度目の優勝で遂に大関への道が開かれました。優勝力士のインタビューを聞いていて感激しました。 

 客席にはご両親も応援に来ていて、その前での勝利はさぞや嬉しかったことでしょう。 お母さんはフィリピンの方とのことです。 どんなに喜ばれたことでしょう。 心からお祝いを届けたいですね。 

 そして、更なる努力で綱取りに挑戦して欲しいと思います。 

 若い力士たちの活躍は誰でも声援を送りたいです。 

 春場所が今から楽しみです! 

 1月23日(日)
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posted by 店長 at 23:07| Comment(0) | 日記