2021年10月28日

期日前投票に行きました

♪期日前投票に行きました♪ 

 今朝、投票に行きました。毎度「点字投票です」と言うと、何故か係の人は緊張するらしいです。「はい、お待ち下さい」と言われて受付で待つこと15分、私は「自分で点字盤は持参しましたから」と伝えているのに、係の人は耳に入らないようで、今回も役所内を探し回ったようです。やっと私の所に来た係の人が言いました。「こちらで書いて下さい」私は言いました「こちらと言われてもどちらか分かりませんので、介助をお願いします」それで、やっと係の男性は理解したようです。  

 点字投票が出来たのは10年前でした。まだ私は点字教室に通っていたのですが、候補者の名前を練習して区役所に行ったのを今でもはっきり覚えています。あれから10年も経っているのに、相変わらずの緊張感を与えてしまっている私の存在、視覚障害者が投票にきて、点字投票と言われただけで、皆さんのあたふたする雰囲気が分かります。その場の空気を肌で読むのは、見えない人の特技なんです。
 やっと点字で候補者の名前を打って用紙を折り曲げていると、係の男性が投票箱の前に連れて行ってくれました・・・ところが、彼は、投入口をやたらに大きな音を響かせて叩いてくれたのです。「私は見えませんが、耳はいたっていいので、そんなにけたたましく叩かないで」と独り言。 今までの係の人の中では一番下位でしたよ。

 誰でも、いきなり、見えない人を介助(仕事の上でも)するような時には、どうしたらいいのかどぎまぎすることでしょう。そういう時に「どうしたらいいですか?」と何故聞いて下さらないのでしょうね。ほんのちょっとしたことなんですが、それが役所の人というのが残念です。 

 叩いて伝えるのはスマートではないってご存じですか?必死で教えている方より、教えてもらう立場の人にとっては、意外にいやなものです。例えば椅子を教える時、ほとんどの人が「ここです。ここです」と椅子の座面を叩いて見せます。何もない場所に椅子が一脚置いてあるのでしたら、椅子の形をちょっと言葉で伝えていただきたいですね。
 例えば「背もたれがあります。肘掛けがあります」というように。私は、いつもテーブルがある時には、まず、テーブルの位置を知らせてもらい、その前に椅子がありますと伝えてもらえると安心します。まずはテーブルを触ってから椅子の位置や形を自分で確かめて座るからです。
 見えている人には不思議な事をするのだなと思われますが、椅子に座るというのは、とても危険なのです。椅子の大きさ、高さ、木製なのか布張りなのか、充分に気を付ける習慣が経験を重ね身についたのでしょう。 

 見えている時の自分と今の自分を比べてみると、今の方が慎重で用心深くなったと思います。全身全霊を使って危険を感知しながら暮らしているのですから、晴眼者の何倍も疲れてしまうようです。

 
 最後に、分からない時にはどういう介助をすればいいのかを素直に聞いてみて下さい。そして、見えなくて困っている人には、勇気を持って声をかけましょう!


10月27日
posted by 店長 at 11:21| Comment(0) | 日記

2021年10月16日

冷凍食品あれこれ



♪冷凍食品あれこれ♪

 最近、スーパーの冷凍食品のコーナーをウオッチングするのがお気に入りの時間になっています。

 私の想像を超えた食品を発見した時は必ずひとつだけ買うことにしています。まずは、騙されたと思ってひとつ。食べて美味しければ私の料理記録帳に登録しておき、次回があるということです。それにしても、知らない間にずいぶん種類が増えた事!作り手側の研究意欲に頭が下がる思いです。働く主婦達を応援したり、独身者にも便利さが浸透しているでしょう。これからの時代は高齢者の食事を支えてくれると思います。

 簡単にそこそこの料理が作れるのですが、それだけでは食卓が淋しいように感じる私は、一品は、手作り品を用意するようにしています。いわゆる常備品です。
 長年私に伝えられてきた味覚は、祖父母から流れてきたものです。昭和の時代には、夕暮れの町にカレーライスの香りがしても、各家庭で味は違っていたはずです。そして、手作りは、毎日同じ味には絶対にならないのです。同じではないのが強みで、だから、毎日飽きずに食べることが出来るのでしょう。インスタントレトルト、冷凍食品を手抜きとして利用しても、バランスを崩さないようにしたいものです。
 
 自家製の冷凍食品をご披露しましょう。

卵の価格が安かった時に作ります。
誰でも作れる簡単錦糸卵です。
とき卵に塩少々と水どき片栗粉を一緒に混ぜます。
これは、薄焼き卵を上手にフライパンで焼く為のものです。
良く溶いたら一度ざるに流します。
きめ細かな錦糸卵になります。
あとは、フライパンにキッチンペーパーを油にしめして、薄く焼くだけです。
そのまま保存しておけば、急に、冷やし中華を作る時に、またちらし寿司を作る時にとても便利です。

 ぜひ、お試し下さい。

 料理は一番の頭の体操です。メニューを考えたり、料理の段取りをしたり、味付けをしたりと単純ですが、年と共に「めんどくさい」が口癖になってしまわないように、台所に立つ時は、「これも頭の体操よ」と自分に言い聞かせながら、上手に冷凍食材を利用しています。


   10月16日(土)

posted by 店長 at 15:19| Comment(0) | 日記

2021年10月01日

一冊の本から学ぶこと

♪一冊の本から学ぶこと♪

 最近、佐藤愛子さんが96歳の時に刊行された本を読みました。長年出版された中から選んだ作品でしたが、どれも威勢のいい愛子さんならではの発言にうなずいたり、笑ったり胸がすっとする文章でした。確か、10月がお誕生日だったと思います。98歳現役小説家!!見事です。

 作品からちょっとした「酒のつまみ」を発見すると、つい、作りたくなってしまいます。簡単な程、私向きで大歓迎なんです。また、「食事処」を見つけると、メモしていつか行きたいと思ったりするのです、こちらは、夢に終わることが多いんです。

 昨年、熊本に夏目漱石由来の「草枕」と名づけられた蜜柑があると知り、調べてみると、本当にあるのです。今年は、ぜひ熊本から取り寄せてみたいと楽しみにしています。

 目が見えている頃は、毎週、土曜日に地域の図書館で、数冊借りて週末に読書をするのが楽しみでしたが、今は、全国の音訳ボランティアさん達が朗読して下さった物を耳から読むのですが、手のひらに乗るくらいの携帯再生機に沢山朗読本を詰め込んで、いつもバッグに入れて持ち歩きます。これさえあれば、約束に遅れてくる人がいても、気長に待つことが出来ます。

 一冊の本から新たな考え方を学んだり、言葉遣いに気付かされたり、作家と一緒に旅をしているような気持ちになったり、これから読書には一番いい季節です。本を読みましょう!
                                   9月30日(木)
posted by 店長 at 14:01| Comment(0) | 日記