♪私の記憶術♪
朗読会や音楽界の初めと終わりに主催者としてのご挨拶をします
私が困るのは、名刺交換です。
見える方は名刺を見て、その場で相手を判断出来ますが、私は、
名刺をいただいても誰か見える人に読んでもらわなければ分かりま
せん。ある時から、「お名刺を読んでいただけますか?」とお願いし
ます。そして、お名前の文字(漢字)も聞きます。例えば、木下さんと
いう方は「藤吉郎」と覚えるのです。何かに引っかけて覚えたり、
友人知人と並べて覚えたりもします。
毎日日報を書いたり、夕食の献立、電話をかけた人、かかってきた
人を記入しておきます。要件も、その結果も書き足しておくようにし
ています。
一日の終わりにお風呂に入って、朝からの時間の流れを思い出し
てお湯の中で足の指や手のマッサージをすると、忘れていたことが
お湯の中からぷくぷくと出てくるのです。
メモを書いたとたん安心して忘れることがあるそうです。私は、途中
でメモが出来ませんので、時間と出来事をその都度頭に入れるように
します。これは脳トレーニングにとても良いと書いてありましたので、
確かですね。
眼は2個ですが、指の目は10個あります。これを私は「指力
(しりょく)」と読んで鍛えています。触る記憶です。
一度触っておくと、食品を見つけやすくなりますし、洋服も素材を
判断してそれに伴って色もついでに覚えておきます。
見える時はすべて「一目瞭然」の世界です。情報は目からほと
んど入ってきますが、見えなくなると、それを補うような別の扉が
開くのかもしれません。
このブログでは、折に触れて私の体験から芽生えた不思議な
事や発見を書いてみたいと思いますので、時々のぞいて見て下
さい。
そして、お友達との話題にして下さると、見えない人への協力の6月25日(金)