2021年06月27日

私の記憶術

♪私の記憶術♪


 朗読会や音楽界の初めと終わりに主催者としてのご挨拶をします
が、お客様からいつも感心されるのが、すべてペーパーレスなんで
す。 メモは一切手にせずに喋るので、驚かれますが、見えなくなっ
家庭の中、特に台所や買い置き等は、覚えるしかないので、必然
的に記憶するようになってきたのでしょう。

 私が困るのは、名刺交換です。

見える方は名刺を見て、その場で相手を判断出来ますが、私は、

名刺をいただいても誰か見える人に読んでもらわなければ分かりま

せん。ある時から、「お名刺を読んでいただけますか?」とお願いし

ます。そして、お名前の文字(漢字)も聞きます。例えば、木下さんと

いう方は「藤吉郎」と覚えるのです。何かに引っかけて覚えたり、

友人知人と並べて覚えたりもします。


毎日日報を書いたり、夕食の献立、電話をかけた人、かかってきた

人を記入しておきます。要件も、その結果も書き足しておくようにし

ています。


一日の終わりにお風呂に入って、朝からの時間の流れを思い出し

てお湯の中で足の指や手のマッサージをすると、忘れていたことが

お湯の中からぷくぷくと出てくるのです。


 メモを書いたとたん安心して忘れることがあるそうです。私は、途中

でメモが出来ませんので、時間と出来事をその都度頭に入れるように

します。これは脳トレーニングにとても良いと書いてありましたので、

確かですね。


 眼は2個ですが、指の目は10個あります。これを私は「指力

(しりょく)」と読んで鍛えています。触る記憶です。

一度触っておくと、食品を見つけやすくなりますし、洋服も素材を

判断してそれに伴って色もついでに覚えておきます。


 見える時はすべて「一目瞭然」の世界です。情報は目からほと

んど入ってきますが、見えなくなると、それを補うような別の扉が

開くのかもしれません。


 このブログでは、折に触れて私の体験から芽生えた不思議な

事や発見を書いてみたいと思いますので、時々のぞいて見て下

さい。

そして、お友達との話題にして下さると、見えない人への協力の
手を延ばして下さる方が少しずつ増える世の中になると思います。
                               625日(金)
posted by 店長 at 18:58| Comment(0) | 日記

2021年06月24日

雨音が小さい傘

♪雨音が小さい傘♪

 梅雨は洗濯物がすっきり乾かなくて、主婦は大変ですね。
 昔は、雨もしとしとでしたが、最近は突然豪雨になったりして思いもよらない災害が起こることがありますので、気象予報をチェックするのは大切ですね。

 見えない人が傘をさして、杖で周囲の状況を判断して歩行するのは大変だろうなと思います。
 ある人が言っていました。「傘の中が静かだといいのに」。初めは意味が分からなかったのですが、同じ立場の私は徐々に分かってきました。
 「一目瞭然」は眼が見える人は当たり前ですが、私も家を出ると、同行者がいても、前からの人、後ろから、すべて音を覚え、音で判断しなくてはいけません。せめて傘の中が今より静かになれば、これも安全な歩行につながると思います。
 見えている人はどうぞいつも気にかけてみていて下さい。
                                      6月24日(木)

posted by 店長 at 14:33| Comment(0) | 日記

2021年06月21日

源氏物語創作和菓子「銘」2015年

♪  2015年の源氏物語創作和菓子の写真についてご報告します

この度は、こちらの不手際で、創作和菓子の写真をすべて消してしまい大変申し訳ございませんでした。

楽しみにご覧いただいていますお客様を驚かせてしまいました。

2015年から倉敷の松濤園のご主人亀山様にご協力いただきまして、毎回、講演する物語のイメージに添った和菓子をお客様に楽しんでいただいておりますので、座・スーパーマーケットにとって貴重な写真です。

 やっとすべて復元出来ましたが、2015年の57911月だけはプロバイダーの違いからどうしても困難でしたが、データーを探して、今回、4回分をまとめて掲載することになりましたので、皆様にご報告いたします。

 今後とも、朗読と共にお楽しみ下さいませ。

座・スーパーマーケット   主宰 田村 啓子


作者亀山さんのコメントを添付しました。

20151115日 第二十二帖玉鬘の巻 

銘「ふたもとある杉」

20151115 ふたもとある杉.jpg


玉鬘との再会を果たした右近の嬉しさを託した歌、玉鬘の返歌。

杉と初瀬川とを、それぞれ、打ちものと、寒氷で表しました。                                                                                                    

別嬪さんの娘さんが、また、別嬪さんで・・・いいなあ〜と思いつつ作りました。


2015年 913日 第二十一帖乙女の巻 

銘「更衣」

20150913 更衣.jpg

此度の菓子は、内大臣が謡った催馬楽がモチーフです。

「更衣」。六位と五位、 それぞれの衣の色の村雨を外郎で巻き、萩の花を描きます。


2015720日 第二十帖朝顔の巻 

銘「ゆきまろばし

20150720 ゆきまろばし.jpg

夏に、ゆきまろばしとは季節が正反対ですが、そのため、、暑い時期にひんやり冷 たい菓子を提供。光できることとなりました君と紫の上との気まずい雰囲気と可愛 らしい女童のバランスの妙と共に召し上がって戴ければ、と思います。


2015516日 第十九帖薄雲の巻 

銘「二葉の松」

20150516 二葉の松.jpg

「ひき」は正月、子の日に小松を引いて長寿を祈ることから「松」の縁語。

その根引きの小松をそぎ種に描きました。







posted by 店長 at 13:35| Comment(0) | 日記